地域再生の経済学
- 作者: 神野直彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 新書
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神野先生の本。コミュニタリアンっぽい?
しかし古い地方のしきたりや慣習を嫌って都市の空気を形成した部分も大きいのでは。
1.市場主義ではない地域再生を。
フランスのストラスブールのように市民が自己決定し、自己負担する再生方式が理想。
2.グローバリゼーションにより地域コミュニティが破壊されている。
3.まず破綻しているセーフティネットを整備すべき。北欧では解雇規制緩和、手厚い失業給付、教育訓練の充実がリンクしている。
4.民活による地域再生は、都市部を偏重し地方を疲弊させる。地方には公共事業だけが残り、その公共事業も財政制約で激減した。
5.地域社会が重要。地方政府の自己決定権が必要。
北欧をベースに展開。
しかし北欧もね、監視社会だしなあ。。
果たしてそこまでの覚悟が日本にあるのかな。なんか言ったら個人情報云々とか政府による管理云々とか言う人が多いと言うのに。
この本書いてからもう10年経つけど、そういう人の声って相変わらずでかくて憂鬱。