朝まで生テレビ 原発事故から1年
まあ大体予想通りの話であった。
【パネリストの感想】
○細野豪志(原発担当・環境大臣)
いつもどおり、丁寧に答えてるなーという感じ。青年政治家って感じ。
○河野太郎(自民党・衆議院議員)
ほんとよくしゃべるな。田原が閉口するくらいよくしゃべってた。自民なのに革新的。
○香山リカ(精神科医、立教大学教授)
安心の香山クオリティ。
○木元教子(評論家、元内閣府原子力委員)
ただの保守婆さんだと思ったら意外に息子が原発作業員だった。
○澤昭裕(NPO法人国際環境経済研究所所長)
経産省の代弁者。そうそう間違ったこと言ってないけど、ポジショントークに終始。ザ・官僚。
○田坂広志(元内閣官房参与・多摩大学大学院教授)
リベラルでまとめ役な感じ。
○奈良林直(北海道大学大学院教授<原子炉工学>)
原子力ムラの代弁者。
○長谷川幸洋(東京新聞・中日新聞論説副主幹)
よくしゃべる脱原発派。
【全体的な感想】
元官僚とか原発学者は「原発稼動さえねえとやべえ」しか言わないし、脱原発派の新聞社幹部や香山リカは「政府に対する信頼が無いんだ、まず信頼を構築せよ」しか言わないし。
展開は分かってたんだけど、ついつい見ちゃった。
ただ、観客席から意見があったときはちょっと雰囲気が違った。
老婦人の意見。
「今までの話を聞いていて、こんな空理空論で議論をされているのかと愕然とした。ここにいる人達は、自分の身内を福島に住まわせて欲しい。そうでないと、真剣な議論はできない」
これを言って、スタジオの空気がシーンとなった。
多分みんな「気持ちは分かるけど、そんな無茶な」って思ったんだろうな。
まず細野氏が答えた。
「これは福島に入っていろんな人に言われた。ただ、私にも選挙区があるし、それは一人の人間として理解して欲しい」
→そりゃそうだろうなあ。原発担当大臣だっていつ辞めるかわかんないし。そんで原発大臣辞めて引越したら、福島の人から「見捨てた」だのなんだの言われるんだろ。
この答えで正解である。
次に木本氏。
「今まで言わなかったが、私は次男が福島第2原発で働いている。福一爆発後も今も働いている。だから、あなた達の気持ちも分かるつもりだ」
→原発推進の立場を取っていると思っていたので、意外な発言だった。発言しているときの木本氏は今までのややヒステリックな婆さんではなく、どちらかというと悲しそうな母親の顔をしていた。この発言で空気が少し変わった。
最後に田坂氏。
「私も積極的に言っていないが、今まで放射能に関わる仕事でそれなりに被爆し、一度大きな病気になった。そのとき、基準以下ではあるが、あれだけの放射能を浴びたことが原因となったのではないかと思い悩んだことがあった。だから、私が健康リスクだけでなく心理的な要因を考えるべきというのは、そういう自身の経験から言っている」
→そういう根拠があったんだな。得心がいった。